今晩は、入野ジムの長谷部です。
誰しも、ささやかな楽しみ・・・あると思う。
ストレス社会、毎日の生活の中でのほんの少しの息抜き。
犬の散歩、読書、甘い物、楽しみ方は人それぞれ。
疲れた心をリセット出来る。
仕事帰りスーパーにより、酒のつまみを求めて惣菜コーナーをブラブラ。
今日は何にしようか、フランクフルト、イカの唐揚げ・・・いやいやハムカツも捨てがたい。
至福の時間・・・。
若い頃には想像出来なかった。
まるで子供の夢、お菓子の家の中にいる様だ。
食べれば食べるほど寿命が縮まりそうな物ばかりだが、構うものか!
しかし、のんきに楽しんでばかりもいられない。
惣菜ものは、グラム数によって若干の値段の差がある
それを冷静に見極めなければいけない。
夕方の混雑時・・・ライバルは多い・・・。
一瞬の判断の迷いが勝負の分かれ目になる・・・集中しなければ。
その中でも一際熱気を帯びた場所がある
パンなど賞味期限間近の物を格安で売るコーナー。
いわゆる、おつとめ品、と言うやつだ。
ただでさえ安い物をさらに20円30円引き・・・。
毎朝、缶コーヒーと菓子パンで生活している・・・ここは外せない!
あまりにスケールの小さな話で本当に申し訳ないが
一日、数百円で生活している人間にとって
たかが20円、30円・・・されど20円、30円なのだ。
すでに大勢の戦士が群がる・・・戦いは、始まっている。
その中でもベテランのオバサンはカゴやカートで
物色するスペースを広くとり他より有利に勝負を進める。
・・・オバサンパワー全開である。
勝ち誇った様に「あなたの入る場所は無いわよ!」
と言わんばかりだ
「お・・おのれ~」 しかしこちらも立派なおっさん!
負ける訳にはいかない。
隙間に体をねじこみ強引に参戦。
キッ、と鋭い視線を送られるが、そんな物で怯みはしない。
かなり品薄になってはいるが、まだのぞみはある。
ガッ 「いっ!」隣のカゴが太ももに激突
「なんの、ジムでもらうローキックに比べたら」
ドス 「うっ!」反対側からカートの先端が脇腹に突き刺さる・・新手か!
「まだまだ、ジムで喰らうボディーブローに比べたら」
戦場は、ますますヒートアップ・・・。
ある者はブルトーザーが土を掘り起こすかの様に物をかき回す。
おいおい!それではパンが潰れてしまう。
おんな事は、お構いなし・・・重機は止まらない。
まずい、急がないと草木一本生えていない焼け野原になってしまう。
探せ! 探すんだ!
これは小さすぎる、これもいいが、もっと安いものは・・・。
まだだ、まだ勝負は終わっちゃいない!
・・・結果・・・収穫なし・・・今日は、これ位にしといてやる・・・。
そんな負け惜しみを言いながら戦場を後にする。
敗戦原因を飲みながら考えるとしよう・・・
よし! ベースキャンプ(家)に帰還だ!
・・・誰しもささやかな楽しみ・・・ある思う・・・。