よく心が折れる・・・
折れない日など無いと言っても過言ではない。
時には日に何度もパキッ!
周りに破滅の音が聞こえるのではないかと思えるほど
見事なまでに折れる・・・
その後、自己嫌悪に苛まれ見苦しいくらいにウジウジして
この長谷部という着ぐるみを脱ぎ捨てたい・・・と
自分の存在意義すら疑ってしまう。
子供の頃テレビで見るスーパーヒーローに憧れ本気でなれると信じていた
当時撮られた写真はすべて変身ポーズで決めており
オシャレをして立つ母親の後ろで、よく分からない風呂敷的な物を
マントに見立てドヤ顔で構えているイタイ作品が数多く存在する。
しかし、自称ヒーローにも夜一人でトイレに行けないという弱点があった
ドアの隙間から幽霊が出てくるという なぜか絶対の自信があり
恐怖のあまり数メートル先のトイレにどうしても行く事が出来ず
当然の事ながら朝、悲惨な結末を迎える・・・
それを繰り返す常習犯だった。
たしかに弱点があるヒーロー達も存在したが
この敗北感は遺憾ともしがたくヒーローに対する憧れは徐々に薄れていく
追い打ちをかける様に兄のイタズラや友達との些細ないざこざに
何もすることが出来ないという情けなさ
ヒーロー・・・そんなものにはなれないと現実が教えてくれた・・・。
その後、パキッ!何度この音が鳴り響いただろうその度に深く深く落ち込む
よく今まで頭が弾けなかったものだと思う
「頭は良いより丈夫な方がいい」
テレビで有名な先生が言っていたような気がする
歯車数枚で動いているような昔ながらの古い機械は
ハイテクデジタル機器に能力は足元にも及ばないが
歯車一枚取れても気づかず動いてしまう丈夫さ(鈍感さ)があるのではないか
と、調子にのって走っているとパキッ!・・・ヒザから快音が鳴り
しばらく和式トイレに入れない状態に・・・
今日もまた、そしてこれからも心身共に破滅の音が鳴り響く。