こんにちは、入野ジム池野です。
最近、カメのブリーダーとして自分で繁殖したカメや、買い付けてきたカメの販売をしています。
最近、カメ界隈では「キボシイシガメ」というカメが騒がれています。
キボシイシガメ(以下キボシ)は、アメリカ原産の小型のカメで、黒い甲羅に黄色い星のような模様が入るカメです。子亀が成長するにつれて黄色い星模様が増えていく面白いカメで、爬虫類マニアの間でとても人気があります。
しかし、ワシントン条約の格上げ候補にノミネートされてしまいました。

ざっくり言うとワシントン条約とは、ペット、毛皮、食用など商業的理由で絶滅の危機に瀕していると思われる生き物の商用取引を規制する条約です。
対象種の中にもグレードがあり、I類、II類、Ⅲ類の3段階がありますがキボシはII類。
それが、次回の更新でⅠ類に格上げされる可能性が出てきています。
日本では、Ⅰ類に格上げされるとマイクロチップを入れなければ販売する事ができないのですが
キボシは小型のカメで、子亀はおろか大人のサイズまで育ててもマイクロチップを入れるとかなりのダメージを負うと考えられます。
今年の11〜12月にある会議でどうなるか決まります。
ただ、現在日本で販売されているキボシは、まだワシントン条約に該当せず普通に輸入されていた頃の個体を使って国内ブリーダーが繁殖した個体がほとんどで、原産国の野生個体とはほぼ無関係と言っていいためマイクロチップを入れるメリットは無いように思いますが、、、
そのため「実質、もう販売できなくなるのではないか?」という声が多く、マニアの間で駆け込み需要が湧き、値段が高騰しています。
以前は、ずっと1匹2〜3万円でしたが、春に即売イベントへ行った際は5〜6万円で売られていました。
そのため、僕も6〜7月に去年生まれの個体を5〜6万円で6匹販売したところ、即完売。
販売したうち3匹を買ってくれたのは関東で爬虫類ショップをやっている人で「まだもう少し待てば値段が上がる。なかなか居ないから確保できてよかった」と言っていました。
「これは、キボシバブルだ!たくさん繁殖して一儲けできるぞ」なんて思ってましたが猛暑と雨不足からか、親個体の調子がイマイチで孵化したのはわずか3頭。
バブルには、乗れなさそうです。
※Ⅱ類に据え置きとなった場合、元の相場に戻りキボシバブルは終わると予想しています。